ECフィルム=「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」は、世界中の知の記録の集積をめざした映像による百科事典です。1952年、ドイツ・国立科学映画研究所で、科学映像をめぐる一大計画が始まり、以降40年近くの歳月をかけ数多くの研究者・カメラマンが世界各地に赴き、現在は失われた暮らしの技法や儀礼などの貴重な記録を含む、3000タイトル強の映像アーカイブを制作しました。

演出や解説、BGMを徹底的に避け、比較を可能にする体系的な映像を目指して作られたECフィルムは、20世紀の民族誌映像のひとつの型を作ったとも言われています。

制作されたECフィルムは各国機関に渡り、日本でも1970年より下中記念財団によって、アジアで唯一のフルセットの映像が管理・運用されています。現在もECフィルムの日本国内での上映、教育的な利用については、(公財)下中記念財団が権利を持っています。

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ECフィルムの今

あらゆる映像の断片が日常に溢れるいま、映像を取り巻く環境は猛烈な速さで変化しています。時とともに本家ドイツのECプロジェクトは解散、日本でも16mmフィルムという記録媒体が障壁となり、上映機会はほぼ途絶えていました。しかし、こんな時代だからこそ、映像記録の原点ともいえるこの映像の百科事典が、新たな輝きを放って見えてきます。「客観」や「科学」の括りに留まらず、あらゆる視点からECフィルムを見る時、魅惑の標本箱の宝探しが始まります。

EC活用プロジェクト

プロジェクトのなりたち

2012年よりECフィルム連続上映会を企画してきたメンバーが、下中記念財団の委託を受けてこのサイトの運営とECフィルムの貸出窓口を行っています。
ECフィルムを多くに人に開きたい。映像を見ながら語り合う場をつくりたい。今だからこそ出来る様々な利用方法を開拓したいと願っています。

活用にあたって

ECフィルムのタイトル数が膨大であることや、デジタル化が済んでいないタイトルが多いことなどから、残念なことに、全てのフィルムを円滑にみなさんに提供できる状況ではありません。活用していくための試行錯誤の途上であることをご理解いただきながらご利用くださいますよう、お願いいたします。

個人視聴や上映会向け貸出を基本に、見た方々の、こんな活用のしかたがある、こんな魅力がある、などの声を集めて、ECフィルムの新たな形を模索し、みなさんとともに作り上げていくプロジェクトです。ぜひ応援してください。

ECフィルムの新たな活用について、アイデアを募集しています

さまざまな分野で活躍する方々から、ECフィルムへの応援メッセージが届いています

2012年から開催中。各回のテーマ、ゲスト、上映タイトルなど、こちらでご覧いただけます

プロジェクトメンバー

■下中邦彦記念映像活用委員会
委員長:下中弘(下中記念財団 理事)
委員:川瀬慈(国立民族学博物館 )丹羽朋子(人間文化研究機構NPO FENICS)下中菜穂(エクスプランテ
貸出窓口:ポレポレ東中野 (中植きさら、石川雄三)

サイト設計:林澄里(旅音